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Fedora40 ; SSL証明書 ( Let's Encrypt ) , Apache/Mail サーバー SSL化

1.SSL証明書を取得する ( Let's Encrypt )

最新のopen sslをインストールしておく

1.1 事前準備

1.パッケージ管理システムSnappyインストール
Let’s EncryptのSSL証明書発行ツール「certbot」は2021年以降は「snap」を利用したインストールが推奨されていますので、まずSnapdをインストールします。(dnfまたはyumでの従来の方法でもインストールできます)

メインのスナップ通信ソケットを管理するsystemdユニットを有効化する

クラシックスナップのサポートを有効にする

バージョン確認

ログアウトして再度ログインするか、システムを再起動して、snapのパスが正しく更新されていることを確認

2.certbot パッケージインストール

/snap/bin/certbotへのシンボリックリンクを作成

確認する

1.2 証明書の取得

初回のみメールアドレスの登録と利用条件への同意が必要
受信可能なメールアドレスを指定

「Successfully received certificate.」と表示されれば成功
メッセージ中に記載の通り [/etc/letsencrypt/live/[FQDN]/] 配下に次の証明書が取得されている
cert.pem ⇒ SSLサーバー証明書(公開鍵含む)
chain.pem ⇒ 中間証明書
fullchain.pem ⇒ cert.pem と chain.pem が結合されたファイル
privkey.pem ⇒ 公開鍵に対する秘密鍵

インターネット側から当作業を実施するサーバーの 80 ポート宛てにアクセス可能であることは前提となります
FQDN (Fully Qualified Domain Name) : ホスト名.ドメイン名を省略なしで表記
証明書を取得したいFQDNが複数ある場合は、-d [証明書を取得したいFQDN] を複数指定

取得済みの証明書を更新する
# 有効期限が 30日未満の証明書を全て更新
# 有効期限の残り日数に関わらず更新したい場合は [--force-renewal] を合わせて指定

1.2 証明書を自動更新 (Let's Encrypt)

①登録前のテスト
まず以下の--dry-runオプションを使って自動更新をテストしてみる。このオプションでは、証明書は更新されずに動作確認のみ実施されるため、証明書の取得回数制限に引っかかる心配もない

②Snap版certbotをインストールすると、証明書自動更新機能も合わせてインストールされます

snap.certbot.renew.timer が登録されています

snap.certbot.renew.timer のユニットファイルを確認

上記設定によるとOnCalenderパラメータで指定されている毎日9時21分と22時46分に更新を試みます(ただし、更新ごとにランダムに設定時刻が変更します)

snap.certbot.renew.serviceのユニットファイルを確認

ただし、証明書を使用するWebサーバーの再起動は行われませんので、更新後に自動的に実行されるスクリプトを設定します

2. Apache のhttps 化

下記をインストールする

2.1 ssl.conf ファイルの編集

Apache を再起動

Firewallでhttpsを許可する

2.2 HTTP 通信を HTTPS へリダイレクト

.htaccessを/var/www/html/[FQDN]/ 配下に作成

.htaccessの内容

3. Mail サーバーにSSL/TLS(Let's Encrypt) の設定

3.1 メールサーバー用証明書の取得

メールサーバー用の証明書を取得するが上記と同様の方法では取得できないので「--standalone」オプションをつけて下記のようにしても失敗する。

一度web サーバーを止めてから行うと下記のとおり成功する

3.2 Postfixの設定

3.3 Dovecotの設定

firewallでPort 587を許可する

再起動

3.4 Thunderbirdの設定

受信サーバー
Port  :  143
Connection security   :  STARTTLS
Authentication method  :  Normal password

送信サーバー
Port   :  587
Connection security   :  STARTTLS
Authentication method  :  Normal password

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