MiracleLinux9.x ; MIRACLE ZBX7 インストール

オープンソースの統合監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」

オープンソースの Zabbix をベースに、サイバートラストが機能強化・修正を加えて提供するエンタープライズ向けの統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」。セキュリティ基準の国際標準となりつつある米国標準技術研究所(NIST)のセキュリティガイドライン「NIST SP800-171」および「NIST SP800-53」の一部要件に準拠するセキュリティ機能強化を実装しています。

SELinux を permissive に設定する必要があります(SELinuxをDisabledにしている場合は有効にする)

1. MIRACLE ZBX 7.0用のdnfリポジトリを登録

リポジトリをインストール

2. MIRACLE ZBXのファイアウォールを設定

MIRACLE ZBXのコンポーネントが利用するポートは次の通り
MIRACLE ZBX Webフロントエンド : 80/tcp
MIRACLE ZBXエージェント/エージェント2  : 10050/tcp
MIRACLE ZBXサーバ/プロキシ : 10051/tcp
MIRACLE ZBX Java Gateway : 10052/tcp

今回は「MIRACLE ZBX Webフロントエンド」「MIRACLE ZBXエージェント2 」「MIRACLE ZBXサーバー」のみインストールしますので次の通りポートを許可します。

3. MIRACLE ZBXサーバーとWebフロントエンドのインストール

インストール環境は次の通りです
Apache/2.4.57
Mysql Ver 8.0.36
PHP 8.0.30 (cli)
PHP 8.0.30 (fpm-fcgi)

①MariaDB/MySQL用のMIRACLE ZBXパッケージをインストール

②MIRACLE ZBXサーバー用のデータベースとユーザを作成
Zabbixサーバーのデータベーススキーマを作成します。
rootアカウントでMySQLサーバーにログインし、MySQLデータベース(例:zabbix)とユーザー(例:zabbix)、パスワード(例:?Wabcd123)を作成します。

③MIRACLE ZBXの初期データをインポート
新しく作成したデータベースに、MIRACLE ZBXの初期データベーススキーマとデータをインポートします。

④MIRACLE ZBXサーバーの設定ファイルを編集
MIRACLE ZBXサーバーがデータベースに接続するためにMIRACLE ZBXサーバー設定ファイルを編集し、データベース設定を更新する

⑤サービスzabbix-serverを起動

⑥Webフロントエンド用パッケージとApache用のパッケージをインストール(MySQL/MariaDB利用の場合)

⑦httpdとphp-fpmを起動

4. MIRACLE ZBXサーバー自身も監視する

①サーバー自身も監視対象にするため本サーバーにMIRACLE ZBXエージェント2パッケージをインストール

➁zabbix-agent2を起動

5. MIRACLE ZBX Webインストーラーの実行

MIRACLE ZBX Webインストーラは、「サーバーのIP/zabbix」または「ドメイン/zabbix」でアクセスできます。
Webブラウザーを開き、「http://[your-server-IP_Address]/zabbix」を入力します。
次の画面になる。[ Next step]をクリック。

すべての要件がOKになっていることを確認後、[ Next step ]をクリック

「Database name」「User」「Password」欄には、設定した情報を入力し、[ Next step ]をクリック

「Zabbix server names」は任意の名称を入力し、タイムゾーンにはAsia/Tokyoを選択する
自身のタイムゾーンになっているか確認後、[ Next step ]をクリック

設定の再確認 情報が正しければ[Next step ]をクリック

インストールが正常に完了すると、次のページが表示されます。「Finish」クリック

Zabbixログインページにリダイレクトされます

次の資格情報を使用して「Sign in」します。
ユーザー名:Admin
パスワード:zabbix

ログインに成功すると次の画面(Zabbixダッシュボード)になる。

6. MIRACLE ZBXの各種設定

6.1 管理者パスワード変更

セキュリティ上、デフォルトの管理者パスワードを変更しておきます
また管理者のメールアドレスも設定しておきます
上記ダッシュボードが表示されれば、続いて

①左ペインで [Users] - [Users] を選択して、右ペインで [Admin] をクリックします

②[Change paddword] をクリック

③[Current password]には"zabbix"と入力し、変更したいパスワードを2回入力して [Update] をクリックする

下記画面が出れば[OK]をクリック

④再度ログイン画面にリダイレクトされるので
ユーザー名:Admin
パスワード:変更したパスワード
を入力する

6.2 メールでの通知設定

各種情報等をメールで受け取れるように通知の設定をしておきます。
サーバーにpostfix等SMTPサーバーが構築されていることが前提です。

①ダッシュボードが表示されれば、左ペインで [Alerts] - [Media Types] を選択し、右ペインで [Email] をクリック

➁下図のようにメールサーバーの設定をし、 [Enabled] にチェックを入れ [Update] ボタンをクリック

➂[Email] が [Enabled] になります

④左ペインで [Users] - [Users] を選択し、右ペインで [Admin] をクリック

⑤[Media] タブに移動し、[Add] をクリック


⑥[Type] は [Email] を選択し、[Send to] に管理者のメールアドレスを入力し[Add] をクリック

⑦[Update] ボタンをクリック

⑧左ペインで [Alerts] - [Actions] - [Trigger actions] をクリック

⑨右ペインで [Report problems to Zabbix administrators] をクリック

⑩[Enabled] にチェックを入れ[Update] ボタンをクリック
以上で、各種障害通知が設定したメールアドレスへ送信される

7.MIRACLE ZBXの起動確認

①左ペインで[Monitoring] [Hosts]をクリックすると現在は[Zabbix server]のみ表示される

➁[Zabbix server]をクリックし[Graphs]をクリックすると下図のようなZabbix server自身の基本的な監視状況を確認できる

8. 監視対象ホストを追加する

8.1.監視対象としたいサーバーでの設定

下記サーバーを対象に追加
OS : Ubuntu22.04
IPアドレス : 192.168.11.200
Host name : Lion

①aptリポジトリの登録

MIRACLE ZBX 7.0用のaptリポジトリを登録します

/etc/apt/sources.list.dにMIRACLE ZBXのリポジトリファイルを追加
以下の内容で/etc/apt/sources.list.d/miracle-zbx.listを作成

リポジトリをアップデートしMIRACLE ZBXエージェントパッケージをインストール

➁ 監視対象としたいサーバーにMIRACLE ZBXエージェント2インストール

➂設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agent2.confを編集

④Zabbix-agent側のファイアウォールを設定

Zabbixポート10050(Zabbixサーバー側)および10051(zabbix agent側)を許可する必要があります。

8.2. Zabbix WEB UIでの設定

Zabbix の管理サイトにログインし、左ペインで [Datacollection] - [Hosts] を選択し、右ペイン上部の [Create Host] ボタンをクリック

[Hostname] にはホスト名を入力(今回はLion)
[Templates] は、[Select] ボタンをクリックし、[Template group]横の[Select] ボタンをクリックし[Templates/Operating systems]をクリックする

監視テンプレートのリストの中から Linux OS で CPU 等の一般的な項目を監視する場合は、[Linux by Zabbix agent] を選択し、[Select]ボタンをクリック

[Host groups] の[Select]ボタンをクリック、[Linux servers]を選択し、[Select]ボタンをクリック

[Interfaces] にはInterfadesの中の[Add]をクリック[Agent]を選択し、監視対象の IP アドレスを入力後下段の[Add]をクリック

 新しく監視対象サーバーが登録されている

左ペイン[Monitoring][Hostd][Lion]をクリックし[Graphs]を選択する、しばらくすると追加した対象ホストのデータが表示されるようになる

9.監視対象項目を追加

今回は Zabbix サーバー上の Apache httpd サービスを監視対象に追加する

9.1. 監視対象とする Zabbix サーバーの Apache httpd で server-status を有効化する

9.2.Zabbix の管理サイトにログインし、左ペインで [Data collection] - [Hosts] をクリックし、右ペインで、監視項目を追加したいホストをクリック(今回はZabbix server)

3. [Templates] セクションの [Select] ボタンをクリックし、さらに [Select] ボタンをクリック

4. [Templates/Applications] をクリック

5. [Apache by HTTP] を選択し、[Select]

6. [Update] ボタンをクリックして設定を更新

7. [Apache by HTTP] リンクをクリック

8. [Macros] タブを開き、{$APACHE.STATUS.HOST} に [127.0.0.1] を入力して [Update]

しばらくすると下図のようにデータが表示されるようになる

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