MiracleLinux とは
MIRACLE LINUXとは、サイバートラスト株式会社が提供する日本製のLinuxディストリビューションです。2000年6月に日本オラクルとNECにより設立されたミラクル・リナックス社(現:サイバートラスト社)により、業務用からエンタープライズ向けを対象としたOracle Databaseの安定稼働を目的として開発が開始されました。2001年5月にリリースしたVersion2.0からRHELベースとして作られ、2012年1月にリリースされたVersion6.0からは完全なRHELクローンとして作られています。
国産のRHELクローンとして有名なMIRACLE LINUXは、当初は有償ライセンスの商用OSでしたが、CnetOS8の終了を受け、Version8.4から無償提供すると発表しました。現在は2022年11月1日リリースのVersion9.0が最新でRed Hat Enterprise Linux(RHEL)9 互換のディストリビューションです。
「MIRACLE LINUX 9 」は、RHEL9と同様にLinuxカーネル5.14を採用し、OpenSSLなどの主要なパッケージのバーションアップの他、SELinux の性能改善、セキュアブート対応など、主にセキュリティ関連の機能が強化されています。
パッケージアップデートやセキュリティパッチは2032年11月まで無償で提供される予定。
MiracleLinux ; ダウンロード
MiracleLinux ISO イメージファイルは次の公式ホームページから取得できます
https://www.miraclelinux.com/
"MIRACLELINUX-9.0-rtm-x86_64.iso"をダウンロードしUSBディスクにインストールディスクを作成し実機にインストールするか、Vmware playerかVirtualBoxで仮想マシンを作成しインストールします。
MiracleLinux インストール
MIRACLE LINUX 9.0のインストール画面になりますので、「tab」キーを押し画面解像度等の変更をする
"resolution=1280x800"を追加し、Enterを押すことによって、インストール画面の右端が途切れることがありません。
①言語の選択
「English」を選択し「Continue」をクリックします。(サーバーを構築しますので英語を選択します)
②「Keyboard Layout」設定 [Keyboard]クリック
[+]ボタンをクリック
[Japanese]を選択して、[Add]ボタンをクリック
優先順位を変えるため、[Japanes]を選択し、[^]ボタンをクリック
[Done]ボタンをクリック
③「日付と時刻」設定 [Time & Date]をクリック
[Region}が[Asia], [City]が[Tokyo]になっていることを確認して、[Done]をクリック
④「ソフトウェアーの選択」設定 [Software Selection]をクリック
Base Environment」は「Server」を選択し、右欄のソフトウェアは次を選択する
①Hardware Monitoring Utilities
②Performance Tools
③Legacy UNIX Compatibility
④Development Tools
⑤RPM Development Tools
⑥Security Tools
⑦System Tools
⑤「インストール先」の設定 [Installtion Destination]をクリック
「Storage Configuration」を「Automatic」にし、「Done」クリック
⑥「Network & Host Name」設定
[Host Name]は設定せず、サーバーアドレスもDHCP有効のまま、デフォルトで進めますので[Done]をクリック
⑦「Root Password」の設定
rootパスワードを入力し、「Done」クリック
⑧「User Creation」ユーザーの作成とパスワード設定
[Full name] [User name]に任意の名称をつけ [Make this user administrator]にチェックを入れる
[Password] は強固なものにしておく
⑨[Begin Installation]をクリック
インストールが完了したら、[Reboot System]をクリック
再起動すると、次のように「ホスト名 login:」画面になる