Rocky Linux9.4; OSインストール、初期設定

1. Rocky Linux9.4 インストール

Rocky Release Engineeringチームは2022年7月14日、最新版となる「Rocky Linux 9.0」を発表した。
Rocky Linuxは、Red Hat Enterprise Linux互換のLinuxディストリビューション。Rocky Linux 9は5月に公開されたRHEL 9と互換性のあるリリースで、2032年5月末までサポートされる。
今回は2024年5月5日リリースされたRocky Linux 9.4をインストールします。

1.1 Rocky Linux 9.4 ダウンロード

Rocky Linux 9.4 のインストールイメージは下記サイトへアクセスし、"Rocky-9.4-x86_64-dvd.iso"をダウンロードする

Index of /vault/rocky/9.4/isos/x86_64/

1.2 Rocky Linux 9.4インストール

インストールUSBメディア入れUSBメディアから起動するようBIOSの設定を変更します。
以降のインストール方法についてはRocky Linux 9.3と同様ですので割愛します。下記ページを参照してください。

2. SELinuxの無効化

まず、SELinuxを無効化します。SELnuxはLinuxの監査やセキュリティを向上させる機能ですが、有効になっているとサービスの動作や、設定内容にかなりの制限が出てきます。そのため、基本的には無効にする場合が多いのが実情です。
SELinuxの動作モード
Enforcing : SELinux機能は有効でアクセス制御も有効
Permissive : SElinuxはwarningを出すが、アクセス制限は行われません
disabled : SElinux機能・アクセス制御ともに無効

①現在のSELinuxの状態

②[permissive]モードへの切り替え

③[enforcing]モードへの切り替え

④SELinux を完全に無効化する
以下のようにカーネルコマンドラインに selinux=0 を追加して再起動が必要です。

※ SELinux 有効に戻す場合は以下 (変更後は再起動)

3. システムの最新化

OSインストール直後にはできるだけ早期にパッケージのアップデートを行います。

カーネルを除外してアップデートするには
dnf -y updateの後ろに「--exclude=kernel*」を指定して実行することでカーネルをアップデート対象から除外することできます。

4. セキュリティ対策のため停止するサービス

5. リポジトリーの追加

① EPEL repository を追加

➁ Remi's RPM repository を追加

6. ネットワークの設定(コマンドラインで設定)

① ネットワークデバイス名の確認

ネットワークデバイス名は「ens160」と分かります

➁ ホスト名の変更

試しにホスト名をLepardに変更します

➂ 固定IPv4アドレス設定
①よりネットワークインターフェースの名称は「ens160」である
Rockylinux8.xではnetwork-scriptsにあったifcfg-xxxファイルを書き換えて変更できましたが、Rockylinux9.xではディレクトリーの中身は空でありこの方法は使えませんので、「nmcli」コマンドで変更します。
固定IPv4アドレスを「192.168.11.83」に変更します。

「nmcli」コマンドで変更

7. ネットワークの設定(GUIで設定)

① 固定IPアドレス設定
OSインストール時にデフォルトの DHCP による IP アドレス取得の設定になっている場合は、必要に応じてネットワークの設定を変更し固定IPアドレスにします。今回はネットワークインターフェースの名称「ens160」である。固定IPv4アドレスを「192.168.11.83」に変更します
下記コマンドを実行します

<OK>をクリック

<Edit…>をクリック

下記項目に入力する

[Tab]キーで最下欄まで移動し、<OK>をクリック


➁ ホスト名の変更
試しにホスト名をLepardに変更します
[NetworkManager TUI]の最初の画面に戻り[Set system hostname]を選択し、<OK>をクリック

[Hostname]に入力し、<OK>をクリック

8. Vimの設定

①Vimのインストール

②Vimの適用と反映

③ユーザー固有環境として Vim の設定

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