FreeBSD14.x ; Zabbix7 インストール

オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix7」インストール

Zabbix とは、サーバー、ネットワーク、アプリケーションを集中監視するためのオープンソースの統合監視ソフトウェアです。統合監視に必要な監視、障害検知、通知機能を備えています。多数のプラットフォームに対応した Zabbix エージェントと SNMP に対応しているため、システム全体を Zabbix ひとつで監視することが可能です。

Zabbixを実行するにはPHPプログラミング言語、データベースサーバーとしてはMySQL/MariaDB、ApacheやNginxなどのWebサーバーが必要です。
今回は次の条件がすべてが構成済みで自動起動設定も完了していることが前提で進めます。

今回は2024年06月04日にリリースされたZabbix7.0 LTSを下記環境にインストールしてみます。
FreeBSD14.1 IP(192.168.11.83)
Apache/2.4.59 (FreeBSD)
mysql Ver 8.0.35
PHP 8.3.6 (cli)
PHP 8.3.6 (fpm-fcgi)

Zabbix 7 サーバ、フロントエンド、エージェントをインストール

➁Binary Packageのダウンロード、インストール
portコレクションにはZabbix 7パッケージがありませんので

zabbix7-server
zabbix7-agent
zabbix7-frontend-php83

のBinary Packageをダウンロードしてインストールします。
Zabbix サーバー自身も監視できるよう、監視対象ホストに必要な Zabbix Agent も同時にインストール。

Zabbix用のデータベースとユーザーを作成する

①mysql my.cnf への設定追加
[client] 欄と、[mysql]欄に追加する

➁zabbix用データベース作成と初期化
database  my_zabbix_db
user     zabbix_user
password ?WWabcd123

初期化

Zabbix構成を更新

Zabbixサーバーがデータベースに接続するためにZabbixサーバー設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_server.confを編集し、データベース設定を更新する

自動起動設定

起動

Zabbix サーバー自身も監視する Zabbix Agentd の設定

自動起動設定

起動

Zabbix Frontend の設定

Zabbix Frontend のためのウェブサーバ Apache httpdの設定

 PHP の設定

Apache再起動

Zabbix Webインストーラーの実行

Webブラウザーを開き、http://[IP address]/setup.php にアクセス
次の画面になる。[ Next step]をクリック

すべての要件がOKになっていることを確認後、[ Next step ]をクリック

「Database name」「User」「Password」欄には、設定した情報を入力し、[ Next step ]をクリック

「Zabbix server names」は任意の名称を入力し、タイムゾーンにはAsia/Tokyoを選択する
自身のタイムゾーンになっているか確認後、[ Next step ]をクリック

設定の再確認 情報が正しければ[Next step ]をクリック

インストールが正常に完了すると、次のページが表示されます。「Finish」クリック

Zabbixログインページにリダイレクトされます

次のデフォルト資格情報を使用してログインします。
ユーザー名:Admin
パスワード:zabbix

ログインに成功すると次の画面(Zabbixダッシュボード)になる。

Zabbixの各種設定

管理者パスワード変更

セキュリティ上、デフォルトの管理者パスワードを変更しておきます
上記ダッシュボードが表示されれば、続いて

①左ペインで [Users] - [Users] を選択して、右ペインで [Admin] をクリックします

②[Change paddword] をクリック

③Current password : デフォルトのパスワード zabbixを入力
変更したいパスワードを入力して [Update] をクリックする

再度ログイン認証画面にリダイレクトしますので作成したパスワードでログインします

メールでの通知設定

各種情報等をメールで受け取れるように通知の設定をしておきます。
サーバーにpostfix等SMTPサーバーが構築されていることが前提です。

①左ペインで [Alerts] - [Media Types] を選択し、右ペインで [Email] をクリック

➁下図のようにメールサーバーの設定をし、 [Enabled] にチェックを入れ [Update] ボタンをクリック

➂[Email] が [Enabled] になります

④左ペインで [Users] - [Users] を選択し、右ペインで [Admin] をクリック

⑤[Media] タブに移動し、[Add] をクリック

⑥[Type] は [Email] を選択し、[Send to] に管理者のメールアドレスを入力し[Add] をクリック

⑦[Update] ボタンをクリック

⑧左ペインで [Alerts] - [Actions] - [Trigger actions] を選択

⑨右ペインで [Report problems to Zabbix administrators] をクリック

⑩[Enabled] にチェックを入れ[Update] ボタンをクリック
以上で、各種障害通知が設定したメールアドレスへ送信される

監視対象ホストを追加する

下記サーバーを対象に追加
OS : openSUSE15.6
IPアドレス : 192.168.11.200
Host name : Lion

1.監視対象としたいサーバーでの設定

1.1 監視対象としたいサーバーに Zabbix Agent をインストール

1.3 zabbix-agent 設定ファイル編集

1.4 Zabbix-agent側のファイアウォールを設定

Zabbixポート10050(Zabbixサーバー側)および10051(zabbix agent側)を許可する必要があります。

2. Zabbix WEB UIでの設定

2.1 Zabbix の管理サイトにログインし、左ペインで [Datacollection] - [Hosts] を選択し、右ペイン上部の [Create Host] ボタンをクリック

2.2 [Hostname] にはホスト名を入力(今回はLion)
[Templates] は、[Select] ボタンをクリックし、監視テンプレートのリストの中から Linux OS で CPU 等の一般的な項目を監視する場合は、[Linux by Zabbix agent] を選択

2.3 [Host groups] には[Linux servers]を選択

2.4 [Interfaces] にはInterfadesの中の[Add]をクリックし[Agent]を選択し、監視対象の IP アドレスを入力後下段の[Add]をクリック

 2.5 新しく監視対象サーバーが登録されている

しばらくすると追加した対象ホストのデータが表示されるようになる

監視対象項目を追加

今回は Zabbix サーバー上の Apache httpd サービスを監視対象に追加する

1. 監視対象とする Zabbix サーバーの Apache httpd で server-status を有効化する
apache構成ファイルhttpd.confを編集

2.Zabbix の管理サイトにログインし、左ペインで [Data collection] - [Hosts] をクリックし、右ペインで、監視項目を追加したいホストをクリック(今回はZabbix server)

3. [Templates] セクションの [Select] ボタンをクリック

4. [Select] ボタンをクリック

5. [Templates/Applications] をクリック

6. [Apache by Zabbix agent] を選択し[Select]

7. [Update] ボタンをクリックして設定を更新

8. [Apache by Zabbix agent] リンクをクリック

9. [Macros] タブを開き、{$APACHE.STATUS.HOST} に [127.0.0.1] を入力して [Update]

しばらくすると下図のようにデータが表示されるようになる

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