Amazon Linux 2 をオンプレミス 環境に導入

Amazon LinuxはAWSが提供する Linux OSです。Amazon EC2 でパフォーマンスが出るように調整された Linux カーネルです。

今回はwindows11+Vmware Workstationでオンプレミス 環境に導入してみます。

導入手順
1.seed.iso 起動イメージを準備する
2.Amazon Linux 2 仮想マシンイメージをダウンロードする
3.新しい仮想マシンを構築する

1.seed.iso 起動イメージ作成

1.1 meta-data,user-dataファイルを準備する
適当な場所にフォルダを作成し、meta-data,user-dataファイルを格納する。
例としてフォルダ名を"seed"にする
①meta-data( ネットワーク設定、ホスト名、ユーザーデータなどの情報)作成
下記内容のファイルを新規作成し、ファイル名"meta-data"とする。
仮想マシンに「ホスト名」「固定IPアドレスを」設定する場合は適宜
"network-interfaces:"以下を書き換える

仮想マシンに「ホスト名」を設定し、DHCPでIPアドレスの自動割り当てを行う場合は
"network-interfaces:"以下をコメントアウトする

②user-data( デフォルトのユーザーアカウント ec2-user の作成とパスワードの設定)作成
下記内容のファイルを新規作成し、ファイル名"user-data"とする

1.2 seed.iso 起動イメージを作成
①LInuxで作成する場合(RHEL系)

②Windowsで作成する場合
フォルダーを iso に変換できる無料のツールがありますので利用してください
ImgBurn Folder2Iso などがあります。
ただし、ボリュームラベルを「cidata」にしておきます。

2.Amazon Linux 2 仮想マシンイメージをダウンロード

https://cdn.amazonlinux.com/os-images/2.0.20220912.1/ にアクセスする

amzn2-vmware_esx-2.0.20220912.1-x86_64.xfs.gpt.ova ファイルをダウンロード

3. Vmware Workstationで仮想マシンを作成する

Vmware Workstationを起動する
「ファイル」メニューから「開く」を選択し、保存したamzn2-vmware_esx-2.0.20220912.1-x86_64.xfs.gpt.ovaを指定する

新規仮想マシンの名称 ;  任意の名称
新しい仮想マシンのストレージパス ;  任意の場所
を指定し、「インポート」をクリックする

新しく、仮想マシンが作成されますが、まだ起動しないで、「仮想マシンの設定を編集する」をクリックする

「ハードウェア」の一覧にCD/DVDがないので、追加する


ハードウェアに新規CD/DVDが追加されるので、接続にて、「ISOイメージファイルを使用する」
フィールドに先ほど作成した「seed.iso」を指定する

「この仮想マシンをパワーオンする」

localhost login : ec2-user (デフォルトユーザー)
Password user-data 作成時指定したパスワード

以上で、Amazon Linux2がオンプレミスにインストールされました。
Amazon Linux2はCentOS7をベースにしておりますのでコマンド操作等はCentOS7と同様にできます。

4. インストール後の設定

4.1 WindowsからTeraTermでSSH接続する

sshd設定を変更する

これでTeraTermを利用し、ローカルIPアドレス、ユーザー名(ec2-user)、パスワードにてWindowsからSSH接続できる

4.2 su コマンドを利用できるようにする

これで、rootユーザーでログインできる

4.3 Amazon Linux2を日本語化する

「localectl set-locale」で「ja_JP.utf8」を設定して日本語にする

4.4  Amazon Linux2のタイムゾーン(時刻)を日本にする

「timedatectl status」で現在のタイムゾーンを確認します。

Time zone: UTC (UTC, +0000) ; UTCになっている

次のように「Asia/Tokyo」を指定してタイムゾーンを日本にします

「Local time」が日本時間になり、 「Time zone」も日本になっている

4.5 Amazon Linux2のホスト名を変更する

ホスト名をlocalhostからLepardに変更

4.6 新規ユーザーを作成し、デフォルトユーザーを使用禁止にする

ユーザー"huong"を作成し、パスワードを設定する

huongに管理者権限を付与します。
sudoコマンドを実行するには、スーパーユーザー(root)権限をもつwheelグループにhuongを追加します。

 

 

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