MiracleLinux8.8 ; 初期設定

1. SELinux の無効化

まず、selinuxを無効化します。selinuxはLinuxの監査やセキュリティを向上させる機能ですが、有効になっているとサービスの動作や、設定内容にかなりの制限が出てきます。そのため、基本的には無効にする場合が多いのが実情です。ウェブサイトを見ながらサーバー構築を行って、思った通りに動作しない場合は、このselinuxが有効化されていることが原因だったりします。その為、インストール後に忘れずに無効化します。
次のようにすると無効化ができます。
一般ユーザーでログイン後、ルートユーザーに権限変更の方法は既知のこととして進めます。

このままでは、サーバーを再起動すればseinuxは有効に戻りますので、永久にselinuxを無効にするには/etc/sysconfig/selinuxファイルを修正します。

2. システム最新化とセキュリティ対策のため停止したサービス

2.1 システム最新化

2.2 セキュリティ対策のため停止したサービス

サービス名   機 能
atd      # 単発的にスケジュール化した コマンド を実行させるデーモンです
auditd     # 監査メッセージのログファイルを出力するデーモン
kdump     # システムがクラッシュした時、原因を特定するためのdumpファイルを保存してくれるサービス
lvm2-monitor  # 論理ボリュームマネージャー(LVM) 利用時の障害監視のためのデーモン
mdmonitor   # ソフトウェアRAID 監視サービ
smartd     # ハードディクスのS.M.A.R.T.による自己診断機能情報を取得する
tuned     # CPUガバナーを利用して強制的にCPUを最大パフォーマンスで動作させる

3. リポジトリーの追加

3.1 PowerTools / HighAvailability

MIRACLE LINUX 8.4 で新たに提供を開始したリポジトリです。
利用方法
PowerTools と HighAvailability は、miraclelinux-repos をアップデートしリポジトリを有効化することで利用できます。
まずは、miraclelinux-repos を 8.4-3.el8 以降にアップデートします。アップデート後は、/etc/yum.repos.dに以下のリポジトリファイルが追加されます。
miraclelinux-powertools.repo
miraclelinux-highavailability.repo

① PowerTools は、以下のようにリポジトリを有効化することで利用が可能

※ PowerTools で提供される istack-commons をインストールする場合、事前に手動で javapackages-tools モジュールを有効化が必要があります。
istack-commons は「MIRACLE LINUX PowerTools」グループのインストールにも必要なパッケージなため、PowerTools リポジトリの有効化後に、javapackages-tools モジュールも併せて有効化します。

② HighAvailability は、以下のようにリポジトリを有効化することで利用が可能

3.2 EPEL repository を追加

EPEL では RHEL 8 向けにリポジトリ追加用のパッケージが提供されているため、MIRACLE LINUX 8.8 の場合でもパッケージをインストールするのみで利用が可能です

インストール後は、/etc/yum.repos.d に以下のリポジトリファイルが追加され、利用可能な状態となります。
epel.repo
epel-modular.repo
epel-testing-modular.repo
epel-testing.repo

3.3 Remi's RPM repository を追加

このリポジトリの特徴は、最新のものを含めた複数のバージョンの PHP パッケージを提供しているという点です。例として以下のようなパッケージが提供されています。
php5.6 php7.0 php7.1 php7.2 php7.3 php7.4 php8.0 php8.1 php8.2 php8.3

Remi では RHEL 8 向けにリポジトリ追加用のパッケージが提供されているため、MIRACLE LINUX 8.8 の場合でもパッケージをインストールするのみで利用が可能

インストール後は、/etc/yum.repos.d に以下のリポジトリファイルが追加され、利用可能な状態となります。
remi.repo
remi-modular.repo
remi-safe.repo

4.ネットワークの設定

4.1 ネットワークデバイス名の確認

ネットワークデバイス名は「ens160」と分かります

4.2 ホスト名の変更

試しにホスト名をLepardに変更します

4.3 固定IPv4アドレス設定

4.1よりネットワークインターフェースの名称は「ens160」である
「nmcli」コマンドで変更します。
固定IPv4アドレスを「192.168.11.83」に変更します。

「nmcli」コマンドで変更

4.4 IPv6無効化

接続の ipv6.method パラメーターを disabled に設定します

ネットワーク接続を再起動

デバイスの IP 設定を表示して確認

inet6 エントリーが表示されない場合は、デバイスで IPv6 が無効になっています

/proc/sys/net/ipv6/conf/ens160/disable_ipv6 ファイルに値 1 が含まれていることを確認

4. Vimの設定

①Vim をインストール

変更を反映

②Vim の設定

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