Arch Linux インストール
インストール前の注意点
・ISO ファイルをダウンロードしブータブルメディアを作成し、BIOS 設定でブータブルメディアから起動するようにする
VirtualBox 等の仮想環境上にインストール場合はブータブルメディアを作成する必要はありません、ISOファイル自体を利用します。
・Secure Boot (セキュアブート)を無効にする
・CSM (Compatibility Supported Module)を有効にする
1.インストールの準備
1.1インストールイメージのダウンロード
Arch Linux のインストール用 ISO ファイルを、公式サイトからダウンロードします。
現在の最新ファイルは"archlinux-2023.05.03-x86_64.iso"ですがほぼ毎月更新されますので適宜選択してください。
今回はVirtualBox の仮想環境上にUEFIモードでインストールします。
1.2 VirtualBoxの設定
VirtualBoxを起動し、「新規」をクリック

名前 : 任意の名称
Folder : 仮想ディスクの保存場所
タイプ : Linux
バージョン : Arch Linux(64-bit)
「次へ」クリック

メインメモリー : 2G程度
Processors : 2CPU程度でよい
UEFIモードでインストールしますのでEnable EFIにチェックを入れる

仮想ディスクのサイズは20GBにしている

設定内容が表示されるので良ければ「完了」をクリックして作成する

最初の画面に戻り、「設定」をクリック

「ネットワーク」を開き、「割り当て」を「ブリッジアダプター」にする

元の画面に戻り「起動」をクリック

インストールメニューが表示されるのでデフォルトのままEnter(UEFIモードになっていることを確認)

しばらくするとコマンド入力表示になるので実際のインストール作業に入る。

2.インストールの開始
Arch Linuxのインストールは他のディストリビューションと少し違います、順序として
・インストール先のディスクの準備
・パッケージのダウンロード
・インストール先のディスクに入り各種設定
・インストール先のディスクから起動し、各種設定
2.1 キーボードレイアウト設定
日本語キーボードを使えるようにする
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# loadkeys jp106 |
2.2 UEFI モードで起動しているか確認
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# ls /sys/firmware/efi/efivars |
UEFI モードの場合は、ファイルがいくつか表示されます。
BIOS モードの場合は、上記のディレクトリ自体が存在しません
2.3 SSHによるリモート接続
コンソール画面では入力しづらいので暫定的にSSH接続しWindowsのTeraTermで操作できるようにする
まずroot(ルート)のパスワードを設定する(とりあえず簡単なものにする)
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#passwd New password: Retype new password: passwd: password updated successfully |
IPアドレスの確認
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# ip a |
SSH設定ファイルを編集して、rootでパスワード接続できるようにする
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#vim /etc/ssh/sshd_config 下記2行の#を外し変更する PermitRootLogin yes PasswordAuthentication yes |
SSHサービスを再起動する
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# stsremctl restart sshd |
以降WindowsのTeraTermで操作する